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高密度播種苗移植栽培拡大へ

2020.05.22

専用苗の試験生産開始

高密度播種苗の播種状況を確認する担当者
高密度播種苗の播種状況を確認する担当者

 生産コストの低減と省力化に有効な高密度播種苗移植栽培を拡大するため、今年度から管内の育苗センターで専用苗の試験生産を始めました。生産量は育苗箱380枚分で、面積に換算すると約3fに相当します。全農岐阜によると、JAが高密度播種苗を生産するのは、全国でも珍しいといいます。管内では、高密度播種苗移植栽培の面積が2019年産で375fまで拡大しており、担い手からも苗生産を望む声が多く寄せられています。
 高密度播種苗移植栽培は、通常よりも育苗箱に1.5程度多く種をまいて育てた苗(密苗)を、田植え時に少量のかき取りで植えることで、育苗箱の使用枚数と田植え時の苗補給回数を減らすことができる技術です。農業者の所得増大を目指し、16年から普及を始めましたが、導入する担い手は育苗施設を持つ農家に限られていました。そこで、幅広い農家にこの技術を導入してもらうため、専用苗の試験生産を始めることにしました。
 高密度播種苗は、いもち病や害虫被害を予防する特殊な薬剤でコーティングした種子を温湯消毒した後、播種し生産します。管内の主力品種「ハツシモ」と「ほしじるし」で試験に取り組みます。苗は、5月中旬から随時生産者に供給する予定で、地域農業に出向く担当者(愛称TAC=タック)が生産者を巡回し、薬剤の効果や生育を検証していきます。
 稲川益章TACは「高密度播種苗は一般的な苗に比べ病気のリスクが高い。生産者に健全な苗を供給できるよう、今年度の試験で栽培適性を見極め、普及につなげていきたい」と話しました。