加工・業務用キャベツの定植始まる

 JAにしみの管内で、担い手農家や集落営農組織の複合経営による所得増大と水田・畑の有効活用に向けて栽培する加工・業務用キャベツの定植が8月下旬から始まりました。JAにしみのでの加工・業務用キャベツの栽培は平成23年からスタートして今年で12年目。機械化体系の確立や農機レンタルの利用、大型鉄コンテナでの出荷など作業の省力化・効率化を進めたことが効果をあげ年々栽培面積は拡大。令和4年度は32経営体が55㌶で栽培を計画し約2000㌧の収量を見込んでいます。
 大垣市墨俣町の農事組合法人墨俣では今年66㌃で栽培。土壌診断結果に基づく適切な施肥量による土づくりを行い、主力品種の「おきなSP」や「TCA422」のほか、試験栽培として在圃性に優れ、裂球しにくい晩生種の「夢ごろも」など4品種を栽培します。シーズンを通した安定出荷と単位面積あたりの収量の向上が目標です。
 同法人の下野一郎代表理事は「今年は8、9月の定植時期に間断なく雨が続き、ほ場の準備や定植が思うようにいかず、今後の生育が心配でもある。しかし長年栽培を続けてきたノウハウで、しっかり栽培管理し、厳しい条件下でも品質の維持と長期安定出荷を心掛け、収益を確保していきたい」と話し、安八営農経済センターのTACは「加工・業務用キャベツは、複合経営の有力な品目として定着してきたが課題もある。より一層の収量や品質の向上に向け、栽培管理の徹底を呼びかけ、また新しい栽培方法の提案をし、農家所得の向上を目指していきたい」と話しています。

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