農薬散布の作業軽減へ ドローンの実演会

 JAにしみの南濃みかん部会は11月7日、果樹農業のスマート化を推進しようとJAにしみのと協力して海津市南濃町のミカン畑でドローン(小型無人機)や無人ヘリ、無人スピードスプレーヤーなどを使った農薬散布の実演会を行いました。
 同町は150年前から続く県内唯一のミカンの産地。日当たりと水はけが良い傾斜地のため果樹栽培に適している事からミカン栽培が盛んで、現在は約50㌶で栽培されています。しかし、ミカン栽培で年間5~6回行う農薬散布は傾斜地にでは大変な作業で、特に近年は温暖化で夏場の防除作業は極めて過酷な重労働になっています。ドローンによる農薬散布を行えば作業の軽減ができ、生産者には大幅な労力緩和が実現可能となります。
 この日、同部会の生産者やJA関係者など約30人が集まりました。メーカーの担当者が農薬散布用ドローンの機能や使い方を説明。ドローンで農薬の代わりに水を散布し、散布時間や散布液の付着状態などを確認しました。
 同部会の飯田多加弘部会長は「高齢化が進み傾斜地での防除はとても大変。ドローンによる防除は作業の省力化が期待できる。南濃みかんの品質向上と栽培面積の維持に役立てるため前向きに考えていきたい」と話しています。

 

ニュース一覧